• 安全環境Staff Letter 【第17回】 「建設技能実習生受け入れ」について

    2014.06.19カテゴリー:その他(Letter)

    人手不足で悩む建設業界の「技能実習生」受け入れのしくみを調査しました。
    建設業界の専門工事業者の代表らと同行をさせて頂き「実習生の受け入れ」を体験。
    これから実習生の受け入れを検討してみようか?と考えている方へ参考になれば幸いです。

    今回は日本側の受け入れ機関「ICBA」(国際ビジネスコンサルティング事業協同組合)の理事長に
    協力いただいて、建設技能実習生の採用面接に同席させて頂きました。
    訪問したのはベトナムの送り出し機関「FIMEX」社、
    今回、日本の建設技能実習生として集まった候補は約40名、全員と面接を行います。面接

    日本側の採用企業は4社、各々3名づつの採用枠を予定しているとのこと。
    集まった候補生は約40名ですが、当日呼ばれて集まったのは書類選考に合格したうちの一部。

    日本の採用事情と違い、希望者(エントリー)の多いことに驚きます。
    日本では大手の求人サイトを利用して求人募集をかけても、この数はとても確保できません。
    年齢は20歳前半の大卒者、専門学校卒業者で最高齢でも29歳。
    仕事の経験については、農業国であるベトナムらしく半数は自宅の農業の手伝い経験、
    一般企業に就職した経歴をもつ方も居ましたが、多くはアルバイト程度の経験です。
    残念ながら建設業務の経験者は少なく、アルバイトで塗装や溶接作業の経験者がちらほらいる程度。

    彼らは日本で働くことを希望し、3年間の実習期間を終えてベトナムに戻ってきた後も可能ならば
    ベトナムに進出している「日系企業に採用されたい」と答えます。
    日本企業の待遇は高賃金で魅力的だという事でしょうか。

    ベトナムの大卒者平均月収は日本円で3万円~5万円/月程度、日本で働けば、地域差はありますが
    最低賃金の時給で働いても月額はベトナムの4~5倍となる。
    実習期間に稼ぐ給料の使い道は家族へ送金(5万~)、日本で貯蓄(5万~)、日本の生活費(3万~)
    日本での本人の生活費は少ないですが、宿舎費用が企業もちで、自炊で食費を切り詰めてやりくりする。
    日本での貯蓄は予定ですから、日本の生活を楽しみたいなら、その分を資金として消費していくのでしょう。
    一般的には家族への送金とは別に、3年間で150万ほどの貯蓄を目標として頑張る。
    戻ったら結婚や新居の資金とするようです。

    実習生制度の目的からいえば、日本で学んだ技術をベトナム国内で活かし続けるのが本来。
    しかしながら、建設技術や仕様が違うベトナムで日本で学んだ建設技能を活かせるチャンスは少ない。
    (日本流の建設工事が行われていないなど・・)今後の建設業の実習制度における課題ですね。

    理想の姿は建設業務に従事する技術者が 実習生制度を利用して日本の技術を学び、
    その技術をベトナムに持ち帰り、建設技術の発展につなげることだと思います。
    今の実態は未経験者の実習生がほとんどですが、ベトナム国内の建設業従事者が日本に学びに来る流れができるといいと感じています。

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